赤外線サーモグラフィ法を活用した鋼床版の疲労き裂の調査登録新案 第3137559号
赤外線サーモグラフィ法を用いて、鋼床版の漏水を検出する技術です。鋼床版からの漏水は、構造物として重大損傷に繋がる恐れがあるため、簡易で遠方から確認できる効果的な技術です。
赤外線カメラを用いて、鋼床版トラフリブ内の滞水を検知。鋼床版の疲労貫通き裂が存在する箇所を発見可能です。
システム概要
赤外線サーモグラフィ法では、対象物からの赤外線放射エネルギーを赤外線カメラで検出。放射エネルギーを見かけの温度に変換して温度分布を可視化します。
構造物内の空隙や滞水部では、周辺部とは異なる温度分布が生じることから、この温度変化部を赤外線カメラで検知します。
検査方法
- 重交通により、鋼床版とトラフリブとの溶接部から発生したき裂が、鋼床版母材へ貫通。路面の雨水等がトラフリブ内に滞水する損傷が発生します。
- 通常のリブに比べて滞水トラフリブの熱容量は大きく、この差異を赤外線カメラで検知することで、舗装を撤去することなく、また磁粉探傷試験を網羅的に実施することなく、デッキ貫通き裂の発見が可能です。
- さらに、赤外線サーモグラフィ法で滞水箇所を特定した後に、磁粉探傷試験を当該部位に実施することで、効率的なデッキ貫通き裂の特定が可能となります。
- 鋼床板貫通き裂と滞水トラフリブ(模式図)
- 赤外線カメラでの滞水Uリブの撮影例
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