鋼管エルボ応急補修材(インサートノズル)特願2023-39572 鋼管エルボ応急補修装置および鋼管エルボ応急補修方法
橋梁排水桝の下に設置された鋼管エルボ管は、融雪剤の影響による腐食によって穴があく現象が多数報告されています。本製品は、穴があいた鋼管エルボ管を、短時間の交通規制で補修する応急補修材です。
特徴
- 首都高速道路 附属施設物設計施工要領 第1編【排水施設編】で標準の応急補修材料として採用されています。
- 排水桝に挿入し、定着部を排水桝の底に固定させることにより、鋼管エルボの穴からの水漏れを防ぎます。
- 先端は挿入しやすいよう加工してあります。
- 定着部と排水桝は、強力なネオジム磁石で固定するので何度も利用できます。
使用状況
-
本製品挿入状況
-
GFRP製定着部の固定状況
-
応急補修完了
-
製品写真
-
GFRP定着部と磁石
施⼯⼿順
① 排水桝蓋を外して清掃
-
清掃前
-
清掃後
【清掃時の注意点】
- 設置範囲(赤丸部)は砂・小石などを完全に取り除いてください。
- 断面欠損をともなうような著しい腐食損傷が生じている場合は、パテ材の使用による不陸修正を推奨します。
② 本製品を挿入
【挿入時の注意点】
- 挿入時に錆片が落下することがあります。高架下の交通規制は不要ですが、人や車がいないことを確認してから挿入するようにしてください。
- フランジ面の位置ラベルを道路側に合わせて挿入してください。
- ホースが途中で止まってしまう場合は強く押し込まず、左右にねじ込む様に動かすと比較的容易に挿入することが可能です。
- 挿入後は密着性(止水機能)向上のため、フランジ面の踏み固めなどを実施して設置してください。
③排水桝蓋を戻して完了
-
設置後状況
【再使用時の注意点】
- 一定期間設置した本製品について、GFRP定着部に張り付けた止水ゴムが設計厚まで戻りにくくなるため、再使用や長期使用の際には、止水ゴムを交換いたします(有料)。
【燃料(ガソリン、軽油)流出時の注意点】
- ゴム材料の耐油性に関しては保証いたしかねます。車両横転などで流出した燃料にさらされた場合は、交換を推奨いたします。
お問い合わせ
首都高技術株式会社 |
企画部 |
技術営業課 |
技術開発室 |
技術開発課 |
TEL 03-3578-5757