構造物に発生した損傷や異常を発見するため、接近目視を基本とした点検を定期的に実施しています。損傷や異常が発見された場合は、診断や経年変化の把握を行い構造物の健全度評価を行います。
高所作業車やオーバーフェンス車(橋梁点検車)を使って構造物へ接近し、首都高速道路を走るお客様の安全や第三者への被害を防止するために日々点検を行っています。総延長が約320kmにわたる首都高速道路は、高架橋やトンネルなどの構造物の占める割合が約95%となっており、きめ細やかな維持管理が必要です。
鋼部材の代表的な損傷として疲労き裂があります。このき裂は肉眼で確認することのできないほど非常に小さなものが多く、非破壊試験の一つである磁粉探傷試験を用いて確認を行います。そのほか、ボルトの破断等については超音波探傷試験を用いて確認を行います。
河川上やビルが近接しているなど、高所作業車による接近点検が不可能な箇所について、ロープアクセスを用いて点検を行っています。
首都高速道路にはトンネル内に分合流があるものや、高速道路として世界最長の山手トンネルがあり、点検に時間を要することがあります。お客様への影響を最小限にする為、トンネル点検車という特殊な車両を用いて効率的に点検を行っています。
路面の陥没等を未然に防ぐため、路面下の異常を確認できる特殊な車両を用いて空洞などの有無を確認しています。